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自分のADHDはどちらかというとのびた型です。
幼少期に成績に特に問題がなかったのでスルーされて、社会人になって、それも数年前にようやく発覚した大人の発達障害です。
もちろん、現実的にはドラえもんがいないので、全部自己対処しないといけません。
自分のWAIS知能検査の結果と、これからの対処法について、自分なりの考察を書いてみたいと思います。
目次
■WAIS-IIIを受けてきました
メンタルクリニックに通い始めてから、10年が経とうとしているのですが、もう薬がほとんど変わっていません。。
収入面の方向性はだいたい定まっているけれど、やっぱり挫折しかけていて、医者に相談したのですね。
そしたら、(WAISとは言われなかったけど)心理検査があるから、受けてみませんか? ということで、受けてみました。
自立支援があるし、残り1割負担も役所が負担してくれるので実質0円で受けられました。
基本的には発達障害に使うものらしいですが、企業の採用試験にも使うらしいですね。
このテストはどうやっても、不正ができないものなので。
◯WAIS-IIIで検査されるのはどんなこと?
ざっくり書くと、知能検査です。
- 自分のIQがわかります。
- また、細分化した能力がわかります。
IQは、90~109の間に収まれば、「平均」であると考えられます。この中に全体の50%が入ります。
ちなみに、自分のIQは全体では、89でした。ぎりぎり「平均」外ですが、まぁ誤差の範囲かな..と思っています。
この知能検査、成人用だと「WAIS-III」が、児童向けには「WISC-III」「WISC-IV」があるらしいです。
ここのサイトに結構詳しい情報が書いてあるので、読んでみてください。
今回やった検査では、14種類の検査をしたのですが、
●IQ
- 言語性IQ
- 動作性IQ
●郡指数
- 言語理解
- 知覚総合
- 作動記憶
- 処理速度
これらがわかります。
14個の検査にそれぞれが配分されて、数値が出るという仕組みのようです。
■自分の結果を公表してみたいと思います。
こんな感じです。
最初は折れ線グラフでしか報告書としてはなかったので、ネットでいろいろ調べて色付きで補足してみました。
大まかに分けると、
- 口頭で言われたもの、または文字を見せられて話すもの
- モノを与えられて完成させるもの
- 書く作業
このように分かれます。
詳細は、別サイトで見てみてください。
◯検査結果の見方
それで、この表の見方なのですが、健常者の成人平均を10とした時の、自己の成績です。
これが±3、つまり7~13の範囲に入るのが正常値です。緑の枠内ですね。
それで、自分はというと、正常値から離れているものがいくつかあります。
得意分野もあれば、苦手分野もあります。
すごく客観的で分かりやすいですね。
で、問題なのは、できるものとできないものの差が激しすぎること。
これが、社会で生きていく上での困りごとになるのです。
具体例として、「算数」「(絵画)完成」が最高値14なのに、「完成」「組合」が最低値3です。
この差分が14-3=11となりますよね。
これは、健常者の平均値ではありえないので、いわゆる発達の凸凹が生じているわけです。
そして、自己平均を出してみると、約8という数値が出ました。
◯苦手は修復できない
お医者様の助言では、成績が低かったもの(苦手)を底上げすることはできないんだそうです。
得意を伸ばして頑張るしかないんだそうな。。
まずは、「処理速度」が完全に苦手部類に入りました。
このテストの詳細を簡単に説明すると、
◯符号
なんらかの記号と数字がセットになっていて、記号に合う数値をどんどん書き込む。制限時間内にいくつ解けるかを測ります。
◯記号
左側2個の記号が右側の記号グループの中にあるかどうかを調べて、その結果をどんどん書き込む。制限時間内にいくつ解けるかを測ります。
このような、単純明快な試験です。
また、こちらの試験が特に苦手でした。
◯完成
1つの絵から、明らかにおかしい部分を探す。
(例:足が1本足りない椅子の絵を出されて、それを指摘する。)
◯組合
バラバラの平面無地のパーツになった状態のものを組み合わせて、1つの物体を作る。
(例:象の絵がバラバラに分かれていて、それを組み合わせる)
特に、「完成」ができていない場合は、会話のニュアンスを汲み取ることが難しくなるそうです。
これは的を得ています。
例えば、一通り相手が話した直後に「何か質問は?」と言われて、まだ自分の中で咀嚼できていないために、何も質問できないのです。それで、本来質問すべきことを質問しないまま先に進めてしまうのです。一言で言うなら「気づかない」というものです。
気づかないものを気づくようにするにはどうしたらいいのか? と言われても、解決策ってないですよね? だからどうしようもないのです。
苦手は現代の医学を持ってしても修復できませんので、初対面の人と会っても困難が伴ってしまうのです。
対応策がありませんので、人と会うことに躊躇しています。
コミュニケーションで「共感による傾聴」が重要と言われます。理論上は間違っていません。
ですが、生まれつき、「完成」ができないので、共感による傾聴ができないんです。
だから、誰とも深い仲になることがありません。
逆に得意なものは、「算数」「(絵画)完成」が得意でした。
このテストを簡単に説明すると、
◯算数
口頭で文章題を出題する。
(例:5と9と4の平均は? →答え:6)
※だんだん問題文が長くなってきて、解けなくなってきます。
◯(絵画)完成
これは4~6コマ漫画(セリフなし)がバラバラになっていて、それを順序よく並び替えるものです。
この2つの得意を生かす仕事ってなんだろう..っていう感じなのですが、この辺りをカウンセリングで聞いてこようかと思います。
◯ワーキングメモリがないのに算数ができる人は珍しいらしい
ワーキングメモリがないのは「数唱」という項目によく現れていると思います。
検査の内容は、
◯数唱
- 3つの1ケタの数字から始めて、検査員の言われた数値をそのまま言う(だんだん数字の個数が増えていく)
- 3つの1ケタの数字から初めて、検査員の言われた数値を逆から言う(だんだん数字の個数が増えていく)
こういうストレートな記憶力テストです。
自分はかなりダメかなぁ..と思っていたのですが、一応健常者平均の中に収まっているものの、悪い方でした。
この「数唱」ができない人は「算数」ができない傾向にあるらしいと聞いたのですが、自分は真逆で、「算数」すごく成績が良かったのですね。
昔からそろばんをやり、親や祖父母から、「(名前の中に数にまつわる漢字が入っていて)数字に強いから、強くなりなさい」と言い聞かされている所が、とにかく伸びていった原因かもしれません。
■相手への配慮を考える
履歴書で言うところの「必要な配慮」です。
健常者には馴染みが薄いかもしれませんが、障害者雇用の場合は、自分で申告して「必要な配慮」という項目を書くことが出来ます。
当時、書いていたものは、
- 概ね3時間に1回程度、30分以上の休憩を1人になれるような環境で取らせて下さい。
- 投薬の関係で喉が乾きやすいので、常時、水分補給が可能な環境で勤務をさせてください。
こんな感じのことを書いていました。
昔は、
- 読み、書き、そろばん
さえできればなんとかなっていましたが、
今はこれだけじゃ足りません。
- 読み、書き、聞く、話す、算数、パソコンorスマホスキル、コンテンツor芸術制作能力
これぐらいは確実に必要な能力になりましたよね。
あと、こんな表を想像してみて下さい。
Input | Output | |
机上 | 読み | 書き |
実地 | 聞く | 話す |
健常者は、読み、書き、聞く、話すができるのですが、
もともとワーキングメモリがないことを認識していたのですが、「言葉を使った表現力が苦手」という結果が出ました。
先ほどの表で言うと、
Input | Output | |
机上 | ◯読み | ◯書き |
実地 | ×聞く | ×話す |
こんな傾向があるということです。
読み書きはまぁ、普通通りできるので、メールやブログなどでなんとかなるのですが、リアルタイムに顔を合わせて、聞く、話すはものすごく弱いです。
これの障害への必要な配慮を考えるとしたら、
- 仕事の内容は一旦メールなどで文字や図の情報をして書いてもらって、その後、聞いて補填させてください。
となるのですが、普通に考えて無理があります。
だから、普通の会社での障害者雇用は合わないなって思いました。
しかしながら、就労継続支援のA型に行けばいいっていうのも違うんですよね。
障害者さんだらけのところに行くと、障害者さんに怯えてしまうところがあって、安心して働けないのです。それは「聞く」「話す」が苦手なことが物語っています。
なので、結局1人で家の中で収入を得られる方法は?
って考えるしかないのですね。
今現在は、次世代起業家育成セミナーを学んでいる最中ですので、これを終わらせたいと思います。
このセミナーが終われば、おひとりさまで、在宅で起業可能になると認識しています。
下記リンクに詳細を書いていますので、もしよろしければご覧ください。
■まとめ
聞く、話すができないので、人と喋ってしまうとうまくいかないので、交流が深まりません。
これを覆す方法を医者に聞いてみたことがありましたが、やはり明確な回答は得られず..
一般的に、(メールなどの)読み書きだけで交流を深めよう..っていうのは無理がありますよね。
やっぱり会って話さなきゃ、信頼残高って形成出来ないと思うんです。
自分の場合は、特に初対面で、信頼残高が0の状態からいきなりマイナスになる傾向があるので、対策が見つかりません。
で、何をどうしたら、収入が得られ、家族以外の第三者に恵まれ、楽しくなるのかな、、というところで悩んでいます。

ADHD、躁うつ病、アセクシャルといった生まれつきの性質を受け入れ、長所を最大限に生かした、在宅・短時間就労で一人前の収入を得る方法を模索しています。
■主な実績:物販・売上累計40万円、商品紹介・売上累計30万円、投資信託・年率10%以上、専門学校で作曲を1から学んで学内オーディションに合格しCDを全国発売など。