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今回は、ランサーズで頂いた「起業に関する悩み」に対して、回答していこうと思います。
いくつか頂いていますので、順次追加していく予定です。
それでは、早速最初のお悩みからどうぞ。
■相談内容
収益が安定するまでは決算に纏わる全てを専門家に任せることなく自分で行い、経費節約を試みようと考えました。
ただ、どうやればスムーズに行えるのかが解りません。初年度は決算書だけ知り合いに頼んで作ってもらい、税務署へ頻繁に連絡をしつつ必要書類を整えました。
なんとか乗り越えましたが、今年は決算書も自力で作らなくてはなりません。調べると色々なアプリが見つかりますが、口コミなどでチェックすると「決算書は作れない」とか「サポートがイマイチ」とか、どれを選んでいいのかが解りません。
(40代女性 WEBデザイン 起業2~3年目)
専門家に頼ることなく、自力で決算し、経費削減されたのですね。
経費削減を最初から考えているとは、とても良いことだと思います。
ですが、自力で作るのが大変..ということですね。
■回答(あくまで一例です)
収益がまだ安定していないとのことなので、いきなり法人を立ち上げたという感じではなさそうですね。
なので、個人事業主としてのお話をさせてください。
大きく分けて、確定申告には、
- 青色申告
- 白色申告
の2つがあることはご存知ですよね。
このうち、青色申告は、「決算書」の中で、貸借対照表と損益計算書の提出が義務付けられています。
これを作ろうとなると、仕訳もしないといけないですから、経理の知識が必要で、煩雑になってくるわけです。
◯青色申告をやめて、白色申告にして事務手続きを軽減
ですので、青色申告をする特典である65万円の控除はあきらめて、白色申告に戻されることをお勧めします。
税務署にその旨の書類を提出しましょう。
理由は、「事務手続きを軽減するため」という書き方で大丈夫です。
自分がそうしましたから。
白色申告にすれば、いわゆる「お小遣い帳」のような帳簿で書いていけば大丈夫です。
領収書、カードの毎月の明細書など、必要なものはちゃんと取っておきましょう。(税務署に提出の必要はありません)
白色申告にして「収支内訳書」を作成すれば事足ります。
e-Taxでも作れます。
特にICチップが埋め込まれた住民基本台帳カードがなくても、確定申告書そのものを印刷して、税務署に郵送で大丈夫です。
納める税金があれば、納税を、戻ってくる税金があれば、還付を受けましょう。
還付の場合は特に2月16日~3月15日の間でなくても、年中受け付けてもらえます。
12月31日の時点で締めて、その時に還付とわかったら、書類を揃えて1月中に提出するのもよいと思います。
自分はいつもこの方法で、混まない時期に手早く還付をしてもらっています。
個人事業主なら、税務署に1通の確定申告書類を出せば、住民税や県民税、国民健康保険税も自動でやってくれるので、役所に出向く必要がありません。
■まとめ
- 基本的に経理は、得意でなければ税金が高くなっても作業が軽減するやり方を考える。
- 儲かるようになったら、税理士さんにお願いして、見積もりを比べながら白色申告維持するか、頼んで青色申告するかを考える。
こんなところでしょうか。
この記事は、次世代起業家育成セミナーの特別編、第4章の内容を元に執筆した記事です。


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