おひとりさまの老後を考える。

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これは、自宅敷地内で、高齢者の方がおひとりさまで入居していた時のエピソードです。

■入居当時はすごく元気だった

うちの物件を、ようやく不動産会社を挟んで契約書を作って入居者さんを入れようっていう話になって、最初の1人目の方がこの方でした。

建築屋の営業が、本当は築40年の物件を建て直したいために来たんだろうけれど、結局は入居という形になったのですね。

入居者さんの仕事もしっかりあるし、問題ないでしょうってことでした。

しかし、仕事をやめてから1年ぐらいして、どんどん認知症が進んでいったのです。

一応、自宅敷地内にある貸家なので、家賃を「持参」っていう形態を取っていて、毎月1回、顔を合わせるので、少々の状態はわかるのですよね。

ある時から、親が家賃を受け取りに行くようになったので、「あれっ」とは思っていたけれど。

そうした時に、ひとつ出来事がありました。

いわゆる「迷子」になってしまったのです。

迷子になるとどうなるかというと、誰かが警察に通報します。そして、警察の方が、いろいろ車で道を回って、ようやく家にたどり着いたらしいです。

ということは、身分証明書を自分でつけてなかったってことなんでしょうね。

その後、地域包括支援センターの人が大家であるうちを訪問することになりました。

■地域包括支援センターが間に入ったら安心です

地域包括支援センターの人が、この入居者さんを今後どうしていこうか考えてもらえます。

幸いなことに、親が、入居者さんの友人の連絡先を聞き出していたので、この方と連絡を取り合いつつ、お引越しという流れになりました。

その後、なぜか役所の人が、ここに住んでいたはずの◯◯さんはどちらに行かれましたか? ってことで結構何度も訪問されたのですが、情報が行き渡るのが役所の方が遅いのかな..って思ったりしました。

役所→地域包括支援センターという流れはできているけれど、ひょっとしたら、

地域包括支援センター→役所っていう流れはできていなかったかもしれない。

そんなことを感じました。

■おひとりさまで老後を迎えたら

プライドの問題もあるかもしれませんが、まずは早めに地域包括支援センターに行って、なんらかの「見守り」をお願いしたいっていう旨を伝えると良いかもしれません。

ガスや水道メーターの検針の人がいつもと使用量がおかしくて気づくっていうケースもあります。電気は最近自動検針になりましたけどね。

あと、お金の問題は、どうしようもないものはどうしようもないので、生活保護を申請しましょう。

おひとりさまで行かずに、地域包括支援センターの人と一緒に行くとスムーズに行くかと思います。

それから、いわゆる財産管理については、成年後見制度が利用できるのではないでしょうか?

制度上、後見・保佐・補助とありますし、適切なものを考えてもらえると思います。

死去後の話ですが、本当に身寄りがなければ、財産は国のものとなりますが、遺言書があれば、有効なものであればその通りになります。

いわゆる孤独死になってしまった場合、「行旅病人及行旅死亡人取扱法」という法律に基づいて火葬が行われます。読経などは行われません。この手配は死亡地のか自治体が手配するようです。

そして、遺骨と遺品は自治体が管理するそうです。約5年程度が一般的だそうです。この期間が過ぎると、遺骨は無縁塚に埋葬されるそうです。

無縁塚というのは、大抵のお寺の入り口左側にある、背の低いお地蔵様のようなものです。

最悪、なんとか供養してもらえるということです。

老後までに何らかの準備をしておくことに越したことはないので、今からできることをやっておくといいかもしれませんね。

例えば、おひとりさま暮らしであっても、互いに中の良い人を見つけて、互いに養子縁組をするという方法を取れば、遺産相続の問題はすんなり解決しますよね。

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